別宮・水主神社

宮原神社の宮山に磐座があり、最も古く霊験がある神様が水主明神といいます。雨が降るとその宮山の谷から小川に流れ出し田畑を潤します。この小川を昔は小瀬の浦といい、御手洗池に注がれました。御手洗池は別名を蓮池ともいい、神主が禊をして奉仕していました。

水主神社とは、御祭神・天照御魂大國魂命の二柱の神様をお祀りしています。宇佐よりこの地に八幡宮が勧請(816年)される以前より鎮座されていたといい伝えられ、境内社の内最も特別なお宮として別宮に位置付けられています。宮山の谷川上流には影向石(磐座【いわくら】)が祀られているといい伝えられ、現在は不明になっています。古くから雨乞いの祈祷をしていた記録が残っており、農耕や土地の神様として信仰されています。

紀伊國神名帳から在田郡(現、有田郡市)の官知社3社の内、正5位下水主名神に比定され、代々、神主家に言い伝えれてきています。また紀伊國名所絵図にある宮原八幡の由緒にもそのことが書かれていることから、江戸時代の頃にも伝わっていたことが分かります。

※紀伊國神名帳:年代不明。平安時代から鎌倉時代に成立とする説がある。※紀伊國名所絵図:天保9年江戸時代(1838年9月)